2007/03/25

Hampton Hawes Trio Vol.1









Hampton Hawes/Trio Vol.1(King Record/Contemporary)LP
Hampton Hawes(p),Red Mitchell(b),Chuck Thompson(ds)
55年録音。西海岸で活躍していた人には珍しく、バド・パウエルを思わせるスタイルとハード・ドライビングなプレイで人気のホースの初リーダー作。A面1曲目「I Got Rhythm」、B面1曲目「Hamp's Blues」なんかはその典型的なプレイで、このアルバムといえば、と言われる傑作。
でも、それだけやないでと、制作のレスター・ケーニッヒはホースを「スイングするプレイヤーやけど、それ以上のものを持ってましてな、曲の表現や中身がビックリするほどセンスがよろしいアーチストでんな。リリカルでピアニスティックなスタイルが"What is this thing called love"や"All things you are"のイントロでつけたアドリブ・プレイに現れてまっせ。」と紹介しています。
同じピアノ弾きのバリー・ハリスは小川隆夫氏とのインタビューで、洒落たタッチで迫力のある展開をミックスさせるプレイこそがホースの真髄として「What is this thing called love」やソロで弾く「So in love」のコール・ポーターの曲を推薦しています。
思い込みででアップテンポの曲だけに注目するんやなしに、アルバム全体を楽しみたい名盤でんな。改めて思いました。

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