2007/03/18

Clifford Brown With Strings









Clifford Brown/With Strings(Nippon Phonogram/EmArcy)
Clifford Brown(tp),Richie Powell(p),Barry Galbraith(g),George Morrow(b),Max Roach(d),Neal Hefti(arr, cond),Neal Hefti Orchestra
55年録音。久々に聴く。1曲目の「Yesterdays」のイントロで「あれ、"Summer Time"が始まりそうなイントロやけど、そうやったけ?」とよけいなことを考えてたら、ブラウニーが入ってきて、その一発目のF音への駆け上がりを聴いたとたん腰が砕けそうになった。あまりに素晴らしいプレイに、すみません、参りました、と思わず謝ってしまいました。(なんで謝らなあかんねん、て後から考えると不思議。)
全編、「At Basin Street」「Study In Brown」とか他のアルバムで聴くようなバリバリのアドリブ・ソロはなく、フェイクしながらもほぼ忠実にメロディを吹いていくんやけど、ため息さえ出るフィーリングで、どれも人が書いた曲とは思えず、全部ブラウニーの心から湧き上がるメロディとしか聴こえようがない。
しかも、あー、美しき世界でんなぁ、で終わらず、どこか挑戦的というか野心的というか、そんな感じも伝わってくる。全曲バラードなんやけど、ストリングスもののイージー・リスニングなんてものではなく、ダイナミックなジャズ・サウンドがバンバン伝わってくる、ちゅう感じかな。めちゃくちゃノッてたんやろなぁ。
ペット吹きは、これを聴くと、さらにブラウニーはサウンドのコントロールがすべて完璧で、唇のコントロールが、とか、アーティキュレーションがとか、トランペッターとしての技巧がいかに高度か。。。という話に突入するらしいんやけどね。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

>ペット吹きは、これを聴くと、さらに...

Rappamanさん、MA2KENさんもこうおっしゃっていますので、お言葉に甘えてこのコメント欄を乗っ取って大いに語りましょうか???

匿名 さんのコメント...

三番喇叭さま、いらっしゃいませ。
ブラウニーの記事にコメントをいただけて光栄です。

>乗っ取って大いに語りましょうか???

その語りってサーバがダウンするぐらいのボリュームになりそうで興味しんしんですね。
まる八に続く、初台で「乗っ取る」お店はもうみつかりました?ぜひ、そちらでも語っていただくのを聞かせていただきたいです。

匿名 さんのコメント...

 いつの間にかの再開。しかも既にこんなにいっぱい。全く知らずに失礼いたしやした。
最近、自分のHPはちっとも更新してないので、マツケン氏も同じかな?と思っておりましてん。

三番喇叭先輩のコメントを見つけたので、「深いところ」から再開を祝しまーす。

実は「with Strings」、あまり好きではないのです。(クリフォード・ブラウンの中ではですけど)
マツケンさんお書きのように殆どテーマだけだし、弦もチープ感を否めない。ブラウニーのバラードでのソロは他のレコードに物凄い物が幾つかありますよね。「イン・コンサート」の「言い出しかねて」とかアート・ブレイキーの「バードランドの夜」の「ワンス・イン・ア・ホワイル」とか・・、テーマもソロも完璧ですもの。だから、「with strings
」、アドリブの少ない分、物足りないんですかね。
それでも泣けてくるのがブラウニーの凄いところ!。ニニ・ロッソとはちと違う!

では、頑張って続けてくださいませ。

匿名 さんのコメント...

rappamanさま

ありがとうございます。
>実は「with Strings」、あまり好きではないのです。

そうなんですか。意外でした。
ラッパ吹きとサックス吹きでは聴いて感じるところが違うのかもしれませんね。。。

ところで、これからもボチボチとやってまいりますので、どうかごひきに、よろしゅうお願いいたします。