Surf Ride
Art Pepper/Surf Ride(Nippon Columbia/SAVOY)
Art Pepper (as) ,Russ Freeman(p),Bob Whitlock(b),Bobby White(ds),Hampton Hawes(p),Joe Mondragon(b),Larry Bunker(ds) Jack Montrose(ts),Claude Williamson(p),Monty Budwig(b),Larry Bunker(ds)
52-54年録音。前半3曲が53年録音、次の3曲が52年、後半6曲(LPだとB面)が54年録音。
どこでラリッててどこが素面なのかさっぱり見当がつかへんけど、どう聴いても「Straight Life」以降、54年の録音の6曲はペッパーのほとばしるエネルギー感とドライブ感が異常にすごい。音の発し方からしてまるで違う。「どんなに早いテンポで吹いてもすさまじい集中力で、音色もソロの内容も破綻することが全くない天才アルト吹き」、というふうにこの頃のペッパーを賞賛してた人がいたが、これを聴くとほんま、その通りやと思う。「Surf Ride」ちゅうアルバム・タイトルは6曲目に収録されてる曲のタイトルから採られてるけど、波に乗ってノリノリやがな、ちゅうのはこの6曲にこそふさわしいかもしれません。
ただ、この後何年かして、麻薬でペッパーの演奏活動も人生も一度破綻することになるんやけど、まさにその破滅に向かう美しさの輝きがここに始まった、とかいうと感傷的でドラマ仕立ての表現になるけど、そうとしか思えませんなぁ。アート・ペッパー好きは根がヘンタイ説というのは、知らず知らずこのへんに魅かれてることを見抜かれてるからかもしれませんね。
それにしても、話変わるけどこのジャケットはもっと他になんかなかったんでしょうか。。。もういい加減慣れてきたんで、これでエエか、と許せるようになってはきましたけど。
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