Dedication!
Duke Pearson/Dedication!(Fantasy/Prestige)
Duke Pearson(p),Freddie Hubbard(tp),Pepper Adams(bs),Willie Wilson(tb),Thomas Howard(b),Lex Humphries(ds)
61年録音。フラナガンの「Minor Mishap」、ドナルド・バードの「LEX」あたりではホットなハード・バップが聴けてなかなか美味しい気分が味わえます。当時日の出の勢いやったフレディ・ハバードもハツラツとしたプレイですが、しかしなんといっても不気味な存在感というか、怪演を聴かせるのがバリサクのペッパー・アダムスでんな。とことん、マイ・ペースというか、妙にハイテンションでうねうねとした豪快な唄いっぷりに思わず嬉しくなって笑ってしまいます。
ところで、これって、「jazzline」ちゅうレーベルに吹き込まれたセッションですが、当時陽の目をみず、やっと70年になって発売されたようで、私が昔買ったTrioから出てたLPは「Freddie Hubbard/NO.5」ちゅうタイトルがついてました。このCDはDuke Pearson名義やし、たしかに一聴すると、誰のリーダー作かというのが希薄な印象で、内容的にはデューク・ピアソン主催のユルいセッションもの、という感じもします。
実際はデューク・ピアソンが裏方にまわってボントロのウイリー・ウイルソンをフィーチャーした、ウイルソンのリーダ作、という位置づけが正しいようです。なんで、「The nearness of you」「Time after time」とバラード2曲でボントロ・フィーチャーなんやろ、と思ってましたが、そういうことなんですね。すみません。でも当時無名ながら将来を嘱望されてたというウイルソンはこのセッションから2年後、ほとんど録音を残さないまま急逝してしまいます。残念なことです。
発売のオクラ入りとそんなことがあって、この作品はマニアの間ではいわゆる幻の名盤の1枚と謳われてたようです。うーむ。ジャズやねぇ。
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