Bemsha Swing
Woody Shaw/Bemsha Swing(Capitol Records/Blue Note)
Woody Shaw(tp),Geri Allen(p),Robert Hurst(b),Roy Brooks(ds)
86年録音。このアルバムは97年に発売されたいわゆる発掘モノ、2枚組です。
70年後半から破竹の勢いで「Rosewood」など素晴らしいプレイを収めたアルバムを発表してきたのに、82年にEnyaで「Lotus Flower」を吹き込んでからスタジオ制作のリーダー・アルバムはなくなり、レギュラー・グループもその後解散となったようです。これはデトロイトの「Baker's Keyboard Lounge」ちゅうクラブでのライブ盤ですが、このバンドもパーマネントなものではなかったようで、ジャム・セッション風の演奏が収録されてます。
ウディ・ショウって89年に亡くなるまでの数年間は健康状態もプレイ内容も必ずしも良いとは言えなかったといわれてますが、モンクの「Bemsha Swing」「Well You Needn't」「Nutty」、オリジナルの名曲「In a Capricornian Way」「United」あたりでは、リラックスした中で抜群の集中力とホットなフレイズも聴かれ、結構この日は調子良かったようです。
ちょっと調べてみたところ、この前の年にGeri Allenってソロ・ピアノのアルバムでオリジナルの曲に混ぜて「Bemsha Swing」「Round Midnight」と2曲モンクのナンバーをとり上げてます。この頃、Geri Allenはモンク好きでレパートリーに何曲か入れてたんでしょうね。
ウディ・ショウに「おう、なに演る?あんたの好きな曲、ワシ、なんでもやったるで」とか言われて「あっ、あの、モンクの曲とかどうでしょうか?」なんて、ジェリ・アレンが返事したりして。「ほほう、ええやん、ほな演ろか」てな感じであの3曲をやったんでしょうか。そこにRoy Brooksがすかさず、「オレの作った「Theloniously Speaking」ってどない?」なんて突っ込んだりして、なんとなくモンクでテーマ感のあるステージになったりして、と勝手に想像したりしてます。
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