Supertrios

McCoy Tyner/Supertrios(Vicotr Musical Industries/Milestone)LP
McCoy Tyner (p),Ron Carter(b),Tony Williams(ds),Eddie Gomez(b),Jack DeJohnette(ds)
77年録音。1枚目がロン・カーター、トニー・ウイリアムスとのトリオで4月9・10日の録音、2枚目がエディー・ゴメス、ジャック・ディジョネットとのトリオで同月11・12日の録音。まさに、スーパー・トリオで、これを4日間続けてマッコイにこれだけ演奏させるというオリンキープニュースの手腕もスゴイでんな。
トニーの猛烈というか爆発しまくるタイコとドライブしまくるロン・カーターのベースを相手に徹底的に戦いまくるマッコイの過激さで、アルバムの評判とか人気としては1枚目を推す声が多いのではないでしょうか。もう、すさまじい嵐がゴーゴーゴーと吹き荒れている様で、この図式、ある意味、分かりやすいもんね。
一方、若きゴメスとディジョネットと組んだ2枚目の方は、やはりマッコイとしては、この二人との組み合わせは異質な感じがしないでもないですが、本人的には使いやすいというのがあったのか、少し落ち着いた繊細な感じで、こちらのほうが、ピアノ・トリオとしての表現力は充実してるかもしれません。
まぁ、私見ですけど。とりあえず、このレコードはぜひ2枚目から聴いてほしいですね。できればB面のステラ、ラッシュ・ライフあたりから。ちゅうてもまずトゥモロー・ランドから行くか、アドベンチャー・ランドから行くか、そら人好き好きやからね。
ところで、同じ頃、というかこの録音から3ヶ月後の7月にCBSでのハンコックのリーダー作「The Herbie Hancock Trio」でもロンとトニーは演奏してます。こちらの方では大暴れすることがあっても予定調和的な感じがします。マイルス・バンドからV.S.O.P.までやりなれた3人の芸かもしれませんが、ハンコックの、ヤラシイほどの自身の音楽に関するプロデュースの力というか、そのへんも実に大きいと思います。その点、このアルバムのマッコイはピアノ抱えた渡り鳥というか、燃える男というか、正直ものというか、とてもスリリングです。

