2007/05/20

True Blue









Tina Brooks/True Blue(Toshiba EMI/BlueNote)
Tina Brooks(ts),Freddie Hubbard(tp),Duke Jordan(p),Sam Jones(b),Art Taylor(ds)
60年録音。10年以上前、東芝EMIが「ブルーノート盤を番号順に全部CD化して発売しまっせ!」という企画でジャズ・ファンが拍手喝采を送ってた頃に、幻の名盤と言われてた「Back To The Tracks」と一緒に買ったCD。でもTina Brooksのテナーってあまり好きになれず、アルフレッド・ライオンやないけどCDラックでオクラ状態になってました。
久しぶりに聴いて、おお、意外とハード・バップの出来でサム・ジョーンズのベース、アート・テイラーのタイコに乗せられて思わず惹き込まれました。なんというかその、客人のフレディー・ハバードの方がハツラツとしてブリリアントなプレイで、ラッパが主人公かいなと思ってしまいます。でもティナ・ブルックスの音も華がないといえばそうやねんけど、これはライブとかで出くわしたら、ノリノリでかけ声連発しそうになるタイプかも。曲も6曲中5曲はブルックス作ちゅうことで、頑張ってます。
ところで、翌年61年の春以降ブルックスのレコーディングはなく、その後仕事もないような状態で74年には短い人生を閉じてしまったようです。ファンはブルックスが残した数少ない作品の中で、秀逸なジャケット・デザインのアルバムに収められたちょいと押しの弱いアーシーなトーンで印象的なマイナーのメロディ・ラインを愛でながら、少し時を止めてひと時の悦びに浸るちゅうわけです。

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