Orbits
Wayne Shorter/Alegria(Verve Records)
Wayne Shorter(ss,ts),Danilo Perez(p),Brad Mehldau (p),John Patitucci(b),Brian Blade(ds),Terri Lyne Carrington(ds),Alex Acuna(perc),Chris Potter(b-cl,ts),and others
03年作品。
「High Life」から8年ぶりにリリースされたスタジオ録音盤。発売当時は見向きもしなかったのに、こないだ「High LIfe」を久々に聴いて受けた衝撃の勢いで、つい買ってしまった。
アコースティック・バンドの編成で、曲によってはブラスや弦を加えたオーケストラのアレンジが施されているんやけど、これがまた精緻なつくりと申しましょうか。オリジナルに加えてクラシック、原曲がフラメンコ・ナンバーやったり、ブラジル風バッハやとか、中世の聖歌といった曲をとりあげてるんやけど、見事、それらを通してショーターの新世界が広がっていく。もう70歳を超えているというのに、自分の音楽を変えていくとか、さらにその高みを目指してホンマに超えて行くとか、信じられないパワーである。
それにしても、こんなに心を揺さぶられるのはなんで?ひょっとして10年か20年ぐらい経ったら突然、ショーターのイメージしたビジュアルが見えてくるんやろか。
今日はとりあえずどうにも、参った。すいません、ショーター様。ひれ伏すしかないです。私には善の使者として1000年ぐらいの時間をまたにかけて世界を行脚するあなたの姿しか見えません。。。
時に、山羊座(Capricorn)のかみさんがさっきから、「なあ、なあ、なんで、(テナーを)こんなピッチの悪い吹き方すんの?」と僕に訊いてくるけど、そんなん知らんわ。でも、ものすごく、しっくり響いてるで。
2 件のコメント:
私はショーターのピッチが悪いとは感じたことなくて違和感ないですね。「ああ、素直でええなあ」と感心するばかりで。
お勧めの「High Life」Ipodでヘビロテ中です。
matuoさん、こんなところにも。
ありがとうございます。
もちろんショーターは完璧です。
このアルバムでソプラノとユニゾルところがあるんですが、そこのテナーの吹き方をわざとちょっとひねってるところがあるんですね。かみさんはそれがひっかかるみたい。
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